生・茂木健一郎さん

昨日、神奈川大学大学院の人間科学研究科が新設
されるという事で開設記念シンポジウムの基調講演
として、茂木健一郎さんが招かれました。

一昨日の茂木さんのブログでその事を知り、
生・茂木健一郎さんをしてきました。

2年前、大阪の講演会で見た頃とちっとも変わらない姿。
茂木パーマをなびかせ、毛玉まみれのセーターを着込み、
7ぶ丈の黒のパンツ、ヨレヨレの黒のジャケットを着こ
なす男前がゆっくり登場しました。


あの独特の早口な感じのしゃべり方で、マスメディアに対しての
不満とその枠組みを破壊するためにメディアに登場しているという
科学者としての信念をぶちまけることから講演がスタートしました。


脳を科学する事は、人間とは何か?人間をどうとらえるか?
こういった大きなテーマと隣り合わせである人間究明の学問で
あると位置付けしている。らしい。

批評家や評論家が多くなってしまい、自分では何もしない、なにも
行動しない人間が増えた事が、今の日本の最大の危機であると。
良いものが分かるためには、その対象に対してのリアルな感情や
質感(クオリア)が大切。しかしそのためには実際の現場を体験する
以外ないと。メディアから流れるある種いい加減な情報やノウハウ
なんかで人間性を語る事なんかできない。実体験の中に本当の手応え
があると。

ダライラマの話にも通じる部分があると思ったんですが、茂木さんも
今回同じような話をしていました。物事の判断は絶対的なものではな
く相対的なもので、自分の内なる基準をもつ事が本当に大切だと。

今回の講演を聴いて思ったのですが、宇宙の絶対的法則を見つけるの
が科学の本質であり科学者の使命であると思うのですが、茂木さんは
科学者でありながら、ある意味それを拒否しているかのようにも感じ
ました(僕も勉強不足でこの言い方が正しいのか分かりませんけど)。

人間のもつ曖昧さをどうやって科学の言葉に置き換えるかが難しいと。

NHKのプロフェッショナルからの未熟な茂木ファンですがこれからも
注目していきます!!



なんか疲れたので、これでも見てリラックスして下さい(笑)。